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2011年1月14日 (金)

男の子は坊主刈り、女の子はおぼこ刈り

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施設で子ども達のお母さん的存在である保育士は、担当の子ども達の授業参観のために学校へも行きました。

8~10人子どもの授業を参観するためには、時計を気にしながら、いくつもの教室を掛け持ちしなければなりません。教室に入ると、ちらちらと後ろを気にして目で私の姿をさがすのです。子どもが先生の質問に手をあげて答えようものなら、うれしくてドキドキしました。思えば、20歳の若さにして、すでにお母さんの気持ちを味わっていたのですね~。

私の勤めていた施設の子ども達は、男の子は全員坊主狩り、女の子は前も後ろも短くまっすぐに切る髪型のおぼこ刈りと決まっていました。

おぼこ刈りは、戦後生まれの私の子ども時代に定着していた髪型で、今から40数年前といえば、坊主狩りやおぼこ狩りはすたれて、ハイカラな髪型が流行っていた時代です。当然、子ども達の本音は、「こんな頭、いやや」で、その思いをぶつけてくる子もいました。が、月一度ボランティアで来られる床屋さんに、順番で横並びに頭を刈られていくのです。

私は、院長先生に「子どもたちの髪型、希望を受け入れてもらえませんか」と申し出ましたが、「あかん、あかん」と軽くあしらわれてしまい、情けなく悲しい思いをしました。

学校では案の定、坊主頭は施設の子とレッテルが貼られて、いたずらや言うことをきかない子は坊主頭と、面談の時に先生に言われたこともあるほどで、とても腹立たしい思いをしたことを覚えています。

自分の好きな、やってみたい髪型を選ぶ自由もない子ども達の生活の現実を見せつけられて、やりきれなく虚しい心持の私がいて、でもどうしてあげることも出来ない無力さをしみじみ味わったものでした。

これは、あくまでも時代を40数年前にさかのぼった、私が勤めていた施設の話であって、今では勿論、このようなことはないものと信じています。

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投稿: 荒川区 日暮里の美容室で働く… | 2011年1月14日 (金) 23時43分

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