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2010年12月 2日 (木)

ウツボのプライド

昨日は、午後から孫二人がカアカ(母)とやって来ました。夕闇が来る前に海の公園で遊び、船を見たりお魚を探したり。特に孫兄は、魚釣りを体験して以来、今、魚に興味を持っています。デッキから海の中を食い入るように見つめて、魚の姿を見つけると「あっ、いわし!」「めじな!」など歓声をあげています。孫弟は、言葉が少し出てきて、舟を「ボー」と何回か言っていました。

夕食後、例のごとく一緒になって大遊び。これがなかなか体力を要するのですが、楽しい!

ちょっと休憩タイムに、トモモが描いたタコの線描きに大人たちは大感激し、母、じじばば馬鹿ぶりを発揮したほどです。絵というのは、まる(顔)描いて祖の中に小さい丸二つ(目)。その下に足5本。タコに見えるのです。本人もタコ描いたと。ちなみにユウユはその時、長ネギをかじり「ギャーと泣いていた。トモモは3歳になったばかりなのに、タコとかイカとかマグロとかが好きで、生物が苦手な私には驚きなのですよ。

ところで、以前、若い漁師さんから興味深いタコの話を聞いたことがあります。タコは、海底を住家にしていて、石を積んで自分のテリトリーを作って外敵から身を守っているそうな。タコの外敵は、鋭い歯を持ち、蛇のような泳ぎをするウツボ。その歯は人間の指をも食いちぎってしまう鋭さと聞きます。

ウツボがタコをねらってくると、タコは住家の石を吸盤にいくつもくっつけて、足を持ち上げて自分の顔を隠すのだそうです。何回も繰り返して自分の身を守りますが、タコにも「もう、限界~」があります。疲れきったタコはどうすると思いますか?

自分の足を黙ってウツボに差し出すのだそうです。タコの観念。「私はもう頑張れません。どうぞ、お好きにしてください」と、言わんばかりに。あ~。可愛そうなタコ。足8本を獰猛なウツボに完食されてしまうのか・・・。

ところが・・・。ウツボは、タコの足を一本だけ頂いて帰っていくそうな。

若い漁師さん、曰く。「ウツボのプライド」。

ウーン。

海の中でも、生き物達のリアルな生き模様があるのですね~。

(写真 熱海紅葉)

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