昨日は、初島に着いてすぐに特設会場でところてんを食べて、その後「めがね丸」という食堂で昼食。
私がかつて、初島の保育園に勤めていた時、屋号めがね丸のお孫さんHちゃんが2歳で保育園に入園していました。そのHちゃんは今年から大学生。連休で帰省しお店を手伝っていました。Hちゃんと妹弟、両親、祖父母と懐かしい再会。月日の流れを感じました。
ご両親やおじいちゃん、おばあちゃんが今でも若々しく生き生き働いていて、それには驚き月日の流れは取り消した方が良いような気もしたくらいです。
お店の屋号「めがね丸」は、おじいちゃんの父親が自分の漁船の船底にめがねをつけて、海の中を見えるように工夫していたことからついたそうです。
食事を頂きながら、おじいちゃんのことを私は思い出しました。
保育園勤務時代、毎朝7時熱海港発の船に乗っていたのですが、6月のある霧の濃い日、その日は熱海港近くの国道までも霧に覆われていましたが、数時間遅れて船は出航しました。
私は何時ものように、気持ちよく居眠りをしていたのですが(朝は5時に起きて娘のお弁当づくりや食事の準備)、その心地よい眠りを一瞬に奪われる出来事が「ガガガーーーー」というけたたましい音と共に発生したのです。何が何だか状況がわからず、ぼんやりの私。ただ、乗務員さんは緊張の面持ちで行ったり来たり動き回り、ただならぬことが起きたことを察しました。
「何があっつたのですか?」隣席の人にたずねると、「船が座礁したらしい。」と言うのです。座礁?
そうです。座礁。船は霧のため方向を間違えて、初島港をずいぶんはずれた方向に進行し、岩に乗り上げたのです。エンジンが機能しなくなり、岩の上に立ち往生した船。
乗客は一応に不安の色を隠しきれない様子を見せていました。「一体、どうなるのだろう?」
かなりの時間が経って、2隻の漁船が座礁した船に近づきました。そして、2席の船はロープをつないだ座礁船を悠然と初島港へと運んでいったのです。
胸をなでおろした乗客たち。2隻の漁船のうち、一隻がなんと「めがね丸」の船長、Hちゃんのおじいちゃんだったのです。
その時のおじいちゃん船長の、なんとカッコ良かったことか。
Hちゃんのカッコ良いおじいちゃん健在。懐かしい話に花が咲きました。
(写真) 初島灯台からの景色 ・ 島のじゃがいも畑 (とても美味しいじゃがいもがです)
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