伊豆の中心部、天城連峰の湧き水を利用したわさび栽培は江戸時代からの長い歴史をもっています。
わさびの生育に適した天城の環境を生かし、先人達が培ってきた独自の栽培技術は、現在でも若い世代に受け継がれ、そして今も、より品質の高いわさびを求めて進化し続けています。「わさびは水がつくるもの」と言われてきました。辛味だけでなく、さわやかな風味、甘味のある美味しいわさびは良質な水でしか作ることができません。
江戸時代、家康が愛したと言われるわさびの味は、少量生産ながら伊豆天城で」しっかりと守られています。
わさびを育てる水は、水温を一定に保つことが重要です。
その為に、わさび田は段々に作られており、落葉高木の榛の木が植えられています。榛の木の葉は、暑い夏場の陽よけになって水温の上昇を防ぎ、秋から冬の間は葉を落として日当たりをうながし、水温が下がらないように立派に役割を果たします。
先人達が培ってきた努力と知恵の結集ですね。素晴らしい!
榛の木の雌花は紅紫色で、成熟すると長さ2cmほどの松球状の果穂(写真下)になり、翌年の春まで木について、これが染料として使われる。

わさびの種まき10月頃 → 翌年5月わさび田に定植 → 2月・3月開花(菜の花に似た白い花) →種取り6月 → 収穫 山間部の冷涼なわさび田では一年半程度で収穫されます。
生産者は一年中大忙し。秋にはわさび田に落ちた榛の木の葉も拾わなければなりません。今の時期は花の出荷です。
わさびの効用 : わさびのさわやかな緑と辛味は、「食」に彩りを添え食欲を増進させるだけでなく、生魚の臭みを消し、強い殺菌力で食中毒を防ぐはたらきが認められています。また、わさびには、ビタミンC、カルシュウムなどが多く含まれています。さらに、最近の研究では血栓を予防したり、がん細胞の増殖を抑える作用のあることが報告されています。


清らかな水、わさび田のそばには香り高いセリも豊かに育っています。
以上、わさび生産者の友人ご夫妻から教わりました。とーっても勉強になりました。
ありがとうございました。わさび、わさびの花、せりなどのおみやげも、たくさんいただきました。感激!!
奥様に教わったわさびの茎の三杯酢、上手にできました~。
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